祖国統一から在日朝鮮人の主体性を考える 留学同大阪研究事業 内容紹介
前回の記事に引き続き、
研究事業の内容について書きます。
「祖国統一」と在日朝鮮人の主体性
「統一」について
これも、昨年の在日朝鮮学生学術研究討論会にて論文を発表しました。
目次
序章 なぜ祖国統一から在日朝鮮人の主体性を問うのか
第1章 在日朝鮮人の主体性に関する考察
1-1 在日朝鮮人について
1-2 朝鮮半島分断
1-3 在日朝鮮人の主体性
第二章 在日朝鮮人の意識の変容
2-1 1、2世の統一に対する意識
2-2 3、4世の統一に対する意識
第三章在日朝鮮人の意識調査
3-1 分断と祖国
3-2 祖国統一に対する意識
3-3 祖国統一運動と主体性
終章 まとめ
テーマが大きくかつ抽象的ですが、在日朝鮮人運動を行ううえで、
・実際に「祖国統一」を望んでいるか?
・(望んでいるとして)望んでいる理由はどこにあるのか?
・活動しながら、「祖国統一」を意識するか?
・「祖国統一」のために活動しているという自覚はあるか?
・在日朝鮮人運動が祖国統一のための活動になっているのか?
といった問題意識をもって研究に励みました。
自分たちの姿勢を問うという意味も込めて。
「祖国」への意識、「祖国統一」への意識が弱まること(弱まっていること)と、在日朝鮮人の民族性・主体性が失われていることは相関しているのではないかという仮定から出発しました。
「在日論」、「日本社会で暮らすので…」といった傾向が民族的アイデンティティの消滅に向かっているのではないか。
「日本社会において朝鮮人として堂々と生きる」ということが、「祖国との関係はどうでもいい」ということとは両立しないのではないか。
だからこそ、日本政府はなりふり構わず「祖国との関係」を問題視し、それを理由に差別・弾圧を行っているのではないだろうか。
そういった問題意識を持って、特に、学生運動、青年運動に参加する人たちの意識から考察を行いました。 さらに、1世・2世の意識と対比させながら。
一方では、決まり文句、当たり前のように語られる「統一」。
他方では、生活上の問題に追われ、意識から無くなっていく「統一」。
その両方において自分たちが思考停止してしまっていないでしょうか。
また、在日朝鮮人の存在を消し去ろうという大きな権力、日本政府の戦前戦後一貫した民族抹殺政策に乗ってしまってはいないでしょうか。
その意識を単に何となくの流れで起こっている現象としてとらえるのではなく、歴史的・政治的な問題として、在日朝鮮人運動にとって死活問題として、自分たちの手で研究・考察しなければならないと思います。
より詳しくは、
2月28日(日)対外講演会にて、
また3月下旬発行予定の「2020年度 留学同大阪研究誌」にて。
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