留学同大阪ブログ

在日朝鮮人大学生・専門学校生の団体です。在日コリアン学生、歴史、文化、教養

在日朝鮮人と言語 ー「ウリマル」の可能性ー  留学同大阪研究事業 内容紹介

前回、前々回の記事、留学同大阪の2020年度研究事業について書きます。

 

rhtosaka.hatenablog.com

 

今回は、「ウリマル」について

昨年の「在日朝鮮学生学術研究討論会2020」にて、発表した論文

在日朝鮮人と言語 「ウリマル」の可能性」について

 

目次

序章 はじめに

 ウリマルとは

 目的

第1章 言語学とウリマル

第1節 「言語」とは

 言語の性質

 ひとつの言語

 文法教育の意味

 在日朝鮮人にとっての母国語

 言語による差別

 在日朝鮮人への言語差別

第2節 言語の支配が意味するもの

 アフリカの言語状況からみる植民地支配

 

第2章 ウリマルの過去と現在

第1節 民族闘争の歴史 概略

 闘争の成果物としてのウリマル

 朝鮮における言語政策

 植民地期における朝鮮語

 民族教育 闘争の歴史

第2節 ウリマルの変化の過程

 ウリマルの変化の例

 言語ナショナリズムについて

 

第3章 ウリマルの可能性

第1節 「使えない」言語 ウリマル

 ウリマルを取り巻く2つの障壁

第2節 新たな位置づけ

 朝鮮人になること

 新たな位置づけ

終章 最後に

参考文献

 

 

という内容になります。

問題意識として、

 

・言語は「国家」「社会」と切り離すことができない

・「標準」から言語を評価し、ある言語を蔑むということに加担してはならない。

・何となくそこに存在する無色透明の言語など存在しない。

・言語のもつ歴史性、社会性、政治性にこそ注目すべきである。

日本帝国主義朝鮮人から朝鮮語を奪ったということの意味をより深く考えるべきである。

在日朝鮮人の「ウリマル」の中身にこそ探究すべき意義がある。

在日朝鮮人にとっての朝鮮語は、日本による植民地支配、戦後も続く民族教育弾圧と切り離して考えることはできない。

・裏を返せば、そうした支配・弾圧・差別に抵抗してきた歴史、その思想が言語に込められている。

・「闘争の成果物」としての言語という観点が必要ではないか。

在日朝鮮人にとっての「ウリマル」には大きな歴史的・政治的意義があらい、そこにこそ人類史的な可能性がある。

 

 

詳しくは、

2月28日の対外講演会、

または、3月下旬に発刊予定の研究誌にて発表させていただきたく思います。

是非とも、ご関心・ご支援・ご協力、よろしくお願いいたします。

 

 

 

◇賛同広告のお願い

 留学同の学生たちの力により本事業を推し進めるため、研究報告集、留学同大阪機関紙への賛助広告掲載のお願いをさせていただきたく思います。行事趣旨にご賛同の上、ご協力よろしくお願いいたします。

 

賛同広告掲載のお願い  一面:5万円  半面:3万円  1/4面:1万円

広告データは、以下のメールアドレスまでよろしくお願いいたします。

*デザインをご指定いただければ、こちらで作成することもできます。 

研究報告集  500部発行予定

 

データ送信先: kwihoon_h@yahoo.co.jp

 

 

◇賛同カンパのお願い

 留学同の学生たちの力により本研究事業を推し進めるための賛助協力のお願いをさせていただきたく思います。事業趣旨にご賛同の上、ご賛助をいただければありがたく思います。また、本行事賛同人/賛同団体としてお名前を掲載させていただける場合は、お申しつけいただければありがたく思います。

 

賛同金 個人 3000円  団体/法人 5000円 (パンフレット/冊子 掲載 可 ・ 不可)

 

*広告、カンパをいただいた方には、報告集を郵送させていただきたく思います。

 

 

*お振込みくださる場合は、下記の口座までお願い申し上げます。

① 三菱東京UFJ銀行 新大阪支店(普)3669013

在日本朝鮮留学生同盟大阪地方本部

(ATMの振込みで、カタカナの場合、途中までで大丈夫です。)

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② ミレ信用組合 生野支店(普)1075343

留学同大阪(リュウガクドウオオサカ)

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③ ゆうちょ銀行 名義: 在日本朝鮮留学生同盟

 ・郵便局からお振込みの場合

 記号 14010  番号 73610911

 

・他の銀行、金融機関からお振込みの場合

 【店名】四〇八

 【店番】408 

 【預金種目】普通預金

 【口座番号】 7361091

 

rhtosaka.hatenablog.com

【留学同大阪 研究事業のお知らせ と賛助のお願い】

【留学同大阪 研究事業のお知らせ と賛助のお願い】
今年度も、年間を通じた研究の成果を講演会と研究誌にて発表できればと考えております。
在日朝鮮人運動にとっての、「ウリマル」(朝鮮語)、「祖国統一」、「日本」をテーマに。 
言語とは単なるコミュニケーションのツールとしてではなく、人の思考、思想をつかさどるものとしてとらえ、在日朝鮮人にとっての「ウリマル」とは? また在日朝鮮人にとっての「日本語」とは?  「ウリマル」の意義と在日朝鮮人アイデンティティ、可能性について。
 
また、在日朝鮮人にとっての「祖国」とは?
「祖国」とのつながり、「祖国統一」と在日朝鮮人の主体性とはどのようにつながるのか?
日本社会への定住やグローバルな視点が叫ばれる中、在日朝鮮人の主体性を改めて問うという問題意識のもと。 
 
学生たちがテーマ設定から準備まで、財政的な厳しさの中、手弁当で模索しながら行ってきま
した。是非ともご関心をお寄せいただき、温かいご支援をいただければありがたく思います。 
詳細は以下、
① 対外講演会 2021年2月28日
在日朝鮮人運動への提言 ー「ウリマル」「祖国統一」「日本」ー」
② 研究誌の作成 2021年3月20日発刊予定(写真は昨年度のもの) 

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◇研究誌 賛同広告のお願い
 
 留学同の学生たちの力により本事業を推し進めるため、研究報告集、留学同大阪機関紙への賛助広告掲載のお願いをさせていただきたく思います。行事趣旨にご賛同の上、ご協力よろしくお願いいたします。 
賛同広告掲載のお願い  
一面:5万円  半面:3万円  1/4面:1万円 
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研究報告集  500部発行予定
 
◇賛同カンパのお願い
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 事業趣旨にご賛同の上、ご賛助をいただければありがたく思います。また、本行事賛同人/賛同団体としてお名前を掲載させていただける場合は、お申しつけいただければありがたく思います。
 
賛同金 個人 3000円  団体/法人 5000円 
連絡先: rhtosaka1945@gmail.com
*広告、カンパをいただいた方には、報告集を郵送させていただきたく思います。
*お振込みくださる場合は、下記の口座までお願い申し上げます。
三菱東京UFJ銀行 新大阪支店(普)3669013
在日本朝鮮留学生同盟大阪地方本部
(ATMの振込みで、カタカナの場合、途中までで大丈夫です。)
 
ミレ信用組合 生野支店(普)1075343
留学同大阪(リュウガクドウオオサカ)
 
③ゆうちょ銀行 名義: 在日本朝鮮留学生同盟
・郵便局からお振込みの場合
 記号 14010  番号 73610911
・他の銀行、金融機関からお振込みの場合
【店名】四〇八
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【預金種目】普通預金
【口座番号】 7361091
 
*クレジットカードでの賛助金の入金も現在準備中です。
開設次第お知らせさせていただきます。

留学同大阪対外講演会2021 「在日朝鮮人運動への提言 ー「ウリマル」「祖国統一」「日本」ー」

アンニョンハシムニカ!

 

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行事の宣伝です。

緊急事態宣言中ですが、講演会を対面で行います。

人数制限、その他対策を講じたうえで行います。

 

このような時だからこそ、原点回帰、あらためて運動を問い直す、見つめ直す必要があると思います。

 

在日朝鮮人運動」とは何か?

運動の本質、本態とはどうあるべきなのか?

何が変わり、何が変わっていないのか?

 

コロナ禍において、資本主義の本性が露骨に現れました。

その反人民性が猛威をふるっています。

「緊急事態」の中、在日朝鮮人に対する差別・憎悪・攻撃は勢いを増しました。

 

そのような中、自分たちがどのように思考し、実践していかなければならないのか。

運動について、生き方について、考えるきっかけになればと思います。

 


以下、行事詳細

 


【留学同大阪対外講演会】


テーマ:

在日朝鮮人運動への提言 ー 「ウリマル」「祖国統一」「日本」 ー』

 

14:00受付、14:30開始

 

会場にて対面で行います。

会場: リージョンセンター東大阪 布施

近鉄「布施」駅すぐ ヴェルノール布施5F)

 

*当日の内容は、後日配信します。また研究誌にします。

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写真は昨年度のもの

 


「ウリマル」、「祖国統一」をテーマに、年間通じて研究してきたものを発表します。 

あらためて考える場を提供し、理論実践的に運動に寄与するために学生たちが手探りな

がら行ってきたものなので、是非ともご関心を寄せていただければと思います。

 

会場は50名の制限があります。ご参加を希望される方は、以下のメールアドレスまで一報をよろしくお願いいたします。

 

チャルプタッカゲッスムニダ。

 

 

rhtosaka1945@gmail.com

 

緊急事態宣言② -「人間」という視点の欠如-

大阪でも来週から宣言が発令されそうです。

ニュース記事を読みながら考えることを書きます。

 

人間の尊厳 という視点。

それを基軸にした生命、生活という視点。

 

決定的に欠けていると思います。

「飲食店が…」「補償額が…」

 

一番に考えられるべきは、生活困窮者です。福祉です。

また感染の危険性の高い労働者であり不安定な雇用を強いられている労働者です。

補償や対策という場合、そこからスタートするのがまっとうな考え方です。

その中で、医療・福祉従事者や飲食店が議論も当然議論にあがるはずです。

 

「人間」に対する観点がない。

本来はすべての人々の生命・生活・尊厳の問題です。

人間からスタートし、個人・家庭・団体・商店・企業…といくべきです。

論点が意図的にずらされています。

 

今回は飲食店が狙い撃ちに。

前回はパチンコ業が特に的となりました。

メディアも大々的に飲食店の補償や営業の問題を取り上げます。

 

政治家や役人、メディア関係者などはエリートばかりで問題の根幹まで見えないのでしょうか。意図的に無視しているのでしょうか。おそらく両方でしょう。

 

いずれにせよ、さらに広く社会的な議論を巻き起こすことを意図的に抑制しているのです。

 

 

 

資本の手先ゆえに当然そうなる

 

現政権も地方行政も、考えているのは管理統制です。

日本政府の地方行政も、「人が生きる」という観点はありません。

この中でどのように資本の力を強めるか、どのように騙して後の大きな利益を得るか。 そもそもそういった政策を実行してきた勢力です。

 

もちろん口では「人の生命」を語ります。

しかし、内実は何もない。

やることは見事に小手先のみです。

新自由主義政策を突き進んできた、その資本の手先と化した政治家が、「人間の尊厳」という観点をもっていると考えるほうが難しい。

 

 

そして、何かをやり玉にあげ、論点を矮小化しそこに集中させること、市民の目をそちらのみに向けることはこういった勢力がこれまで散々行ってきたことです。今回もメディアも加担しながらその手法はドンドン使われるでしょう。

 

 

 

問題は資本主義

 

資本は人間を単なる労働力商品としてのみ扱います。例外はありません。例外は淘汰されます。搾取の対象としかとらえません。資本主義は止まりません。自分でブレーキをかけることはありません。必然的に暴走します。そしてその暴走がさらに加速しているのが現代の資本主義=新自由主義です。

 

医療崩壊福祉施設でのクラスター、当然起こります。

新自由主義政策のもと、医療を市場原理に染め上げ、保健事業を切り捨て、福祉事業を軽視し続けてきたわけですから、必然の帰結です。

 

rhtosaka.hatenablog.com

 

 

さらに、それは世界的な問題です。アメリカ・イギリス・ヨーロッパ・インド・ブラジルはじめとして、感染者が爆発的に多い国のほとんどは経済最優先の新自由主義政策の先頭を走ってきた国々です。

 

 

つまり、資本主義システムである以上、「人間の尊厳」という観点は生まれえません。

 

その最先鋒の政治家たちが登用され支持されているのが今の日本の政治です。

 

メディアもそれに加担します。

問題をより深く掘り下げ、より広く見渡すと、根幹に資本主義の問題があるということが明白になるため。

ゆえに、「パチンコ屋」「飲食店」と特定の業種(なおかつ立場の弱い)のみに議論の焦点をあて、問題の根本には届かないように操作しています。

 

問題の根幹まで、つまり資本主義構造を揺さぶるようなものは生まれません。

そこまでタッチすると干される、弾圧される仕事を奪われるからです。

 

同時に、まっとうな労働組合に対する弾圧は近年徹底的に行われ、労働者の基本的権利は骨抜きにされています。問題は連動しています。

 

 

昨年来の新型コロナウィルスの事態は、そういった観点を問い直す契機であるはずです。「労働」の意味、「社会」の意味、人間が「生きる」ということ。

 

キーワードは、「社会」「人間」「尊厳」だと思います。

 

 

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緊急事態宣言 -「医療か、経済か」という問いが欠くもの -

「資本」か「社会」か

 

なぜ、このような問いがより広くより多く出されないのでしょうか。

 

 

「医療か、経済か」の欺まん

 

「医療か、経済か」

ニュースではこの点が大きく取り上げられています。

 

今の日本の医療は新自由主義政策のもと、とっくに市場原理が支配しています。

大きな病院がどんどん大きくなり、公立病院はどんどん縮小されている。

大阪が一番顕著かもしれません。

 

むしろ、資本主義原理が医療崩壊を必然としていたとみるべきではないでしょうか。 医療が資本主義に侵された中、「医療か、経済か」という問いは本来の意味を持ちません。

 

経済を優先すれば、医療崩壊を起こし、たくさんの人が倒れる。たくさんの人が死ぬ。

医療を優先すれば、経済が崩れ、たくさんの人が倒れる。たくさんの人が死ぬ。

 

このような構造を作ってしまったことを根本から問うべきです。

問題は資本主義です。

 

資本は無限の増殖を求め暴走します。

新自由主義政策とは、その歯止め、ブレーキを次々と無くし速度を速めるものです。それがここ数十年ずっと行われてきました。

医療崩壊はその必然の帰結です。富の集中のために、自らの手で崩してきたので。

 

その証拠に、この状況で、世界的大資本は過去最大の利益をあげています。

株価は何も影響を受けていません。

富裕層の資産は増え続けています。


資本家、富裕層の代弁人と化した政治家たちは小手先の対策、やっているふりだけ見せながら、海外から収奪し市民から搾りとり資本の増殖のみを追求しています。

それでいて支持率は確保されるという茶番。特に大阪では落ちるところまで落ちました。

 

まさに「ショック・ドクトリン」(災害便乗型資本主義)です。

 

 

資本の次の一手 ワクチン

 

今日本で行われていることは時間稼ぎです。

このまま感染者数が増えたり減ったりをずっと繰り返します。

 

そこで出てくるのがワクチンです。

医療か経済か、それを両立させる一手がワクチンというわけです。

 

しかし、それで儲けるのは誰でしょうか。

目に見えています。

 

ワクチンの接種は、人間の情報の窃取と結びつきます。

それはこの先明白になります。

世界的大手製薬会社だけでなく、もっと大きな独占企業群がその裏にいます。

 

 

以前の記事でも書いています。

rhtosaka.hatenablog.com

 

日本社会の行く末、緊急事態宣言騒動の危険性については、

rhtosaka.hatenablog.com

 

 

問題は「資本」

 

日本のメディアでは、この視点が徹底的に欠けている。

いや、意図的に無視され、見えないようにされている。

気がつけば、次はワクチンがどう、という話題になる。

資本の意図通りに。

 

 

「資本」か「社会」か

 

問われているのはそこだと思います。

この中を生きていくためには、「資本」では不可能です。

「社会」の力だと思います。