本紹介①『華氏451度』
アンニョンハシムニカ!
現在行事や集まりができない中ですが、本を読みます。
ウェブ上での会議や学習会も行いますが、本を読みます。
活動は会ってなんぼなので、本を読みます。
活動が制限される分、この間どれだけ本を読めるか、学べるかは重要だと思っています。
留学同大阪ブログでも本紹介を行っていきます!
ユーチューブもいいですが、文字で勝負! 黄貴勲です。
以下、本紹介、記念すべき一発目です!(留学同大阪の学生によるものです)
この企画趣旨にピッタリの一冊です。
『華氏 451 度(新訳版)』
著者 レイ・ブラッドベリ 伊藤典夫訳 - 発行所 ハヤカワ文庫
<紹介者コメント>
この作品は、本の所持が禁止された未来の世界の物語だ。原本は1953年に書かれている。
主人公は本を読む人を取り締まり、本を燃やすことを職とする、昇火士という仕事に就い ている。この世界では、一方的に話し続けるだけの情報や娯楽で溢れ返っており、ただ楽し くあることが幸せであるとされる。したがって、本を読み、書き記すような「知識人」は、 この世界において「相反する思想や理論で人を不幸にしたがる連中」なのである。そのよう な環境の中で人々は、自ら、画一的な、短絡的な思想へと向かっていくようになる。
この小説を読みながら、「華氏 451 度」の世界は、遠い遠い未来の話ではないことがひし ひしと感じられる。私たちの暮らしは科学技術の発展とともにますます快適になっていて、 娯楽も充実している。また、テレビやネットは常に情報を提供し、欲しい情報はすぐに手に 入れることが出来る。このような、見たいものだけを見ていれば幸せでいられる環境に一度 浸かってしまったが最後、二度と自力で抜け出すことはかなわない。 これは、そんな現代社会の中で、人間が同じ過ちを繰り返さぬよう、たとえ苦しい思いを してでも、本を読み、歴史を学び、記憶を継承していくことがどんな意味を持つのかを、考え直させてくれる作品である。
これからもドシドシ紹介していきます!是非ご期待ください!
また、留学同大阪では書籍の販売、貸出も行っています。
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