朝鮮学校無償化裁判の意義と今後の課題⑥ 課題は何か?
アンニョンハシムニカ!
まだ、裁判も残っていますが、最高裁判決が出た地域もあります。
そのうえで、
今後の課題は何か?
(11月21日、朝鮮統一支持 全国集会 講演会を参考に)
1.根本問題として
(1) 日本による朝鮮植民地支配の未精算
(2)継続する植民地主義としての「同化と排除」、歴史的・構造的差別政策
(3)戦後の冷戦構造とそれを利用した差別、治安・公安的な排除政策
*根本問題解決のために具体的になされるべきこととして
① 歴史認識の確立 - 日本が加害の歴史に向き合う
② 植民地支配責任の清算
④ 冷戦構造(分断・固定)からの脱却、朝鮮半島の非核・平和・統一の実現
⑤ 民衆連帯、顔の見える交流の実施
⑥ 歴史と人権、 地域社会への政治的・社会的参画と民族教育権の保障
2.高校無償化制度、幼保無償化制度からの除外、学生支援緊急給付制度からの朝鮮大学校の除外など、歴史的・構造的差別政策に抗い、広範かつ本質的な運動を継続すること。
3.冷戦構造を利用した植民地主義政策から、人間の尊厳の尊重と本質的平等という普遍的国際人権法の価値に立脚した法制度の確立。人権・反差別・平和運動・国境を超えた市民の連帯運動の展開。
キーワードは、「民族自決」
「民族自主」「民族自決」とは、近現代の奴隷制・植民地支配・帝国主義・戦争の歴史を克服するための大原則である。世界史的な問題であり、普遍的な価値を持つもの。
日本の立法、行政、司法は、一体となって朝鮮学校を排除・弾圧するということは、歴史を否定し民族自主権を認めないことといえる。
そこには、そうした人間の大原則を踏みにじり、歴史を歪曲し、資本主義・帝国主義の新たな要求のもと新たな侵略・支配政策へを舵をきろうとしていることが見える。