2020年6月17日の経産省レポートと「協同組合プラットフォーム」
経済産業省のレポート
2020年6月17日に発表された、
「新型コロナウィルスの影響を踏まえた経済産業政策の在り方について」
読んでみました。
一言でいうと、「日本はオワコン」ってことですね。
と言ってるだけではいけないので、もう少し。
世界経済はリーマンショック級の恐慌。日本ももちろん。
失業の増加。特に非正規労働者。特に一定の業種において。
格差が広がっていく。
最後に、「6つのトレンド」
非正規雇用の方がすでに100万人以上失業しています。
まだまだ増えると思います。
不安定な雇用状態を強いられていた人たちから真っ先に切られる。
これは資本主義の本性です。醜悪です。
それだけでなく、
もともと低賃金の状況を強いられていた人たちが新型コロナウィルスにかかるリスクが高い。現場系の仕事ですね。
保育士とか介護士とか、ショップ店員とか飲食店店員とか。もともと条件が悪かったにもかかわらず、職環境上どうしても感染リスクが高い。
残酷です。私も保育所に子どもを預けていますが、現場のストレス、ものすごく大変な状況は見ていてわかります。
リモートワークが難しく人との接触が求められる職が多い職のほうが平均賃金が安く、感染リスクが高い。リモートワークができる職を比べて平均で150万円くらい差があります。
「保育士とか介護士とか、誰でもできる仕事だから賃金安いんだよ」
とか言ってた人、考えてる人は人の邪魔にならない場所にこもって8年くらい反省してくださいね。そうした人たちの恩恵を受けながらそう言ってた人は18年くらい。
意識改造が必要ですね。
資本主義が見直され、新たな構造が求められていることは明らかですね。
働き方もですが。
それがどういったものなのか、しっかりと学びたいですね。
そんな中で、たまたま手にとった本。
「プラットフォーム新時代 ブロックチェーンか、協同組合か」
興味深いです。新たな構造をつくろうという試み。
それを克服するものとしての「協同組合プラットフォーム」
「プラットフォーム」とは、基盤、土台、環境。
ビジネスに関して使われる場合、商品やサービスを提供する場と方法、売り手と買い手の結びつく場という感じでしょうか。
「ブロックチェーン」とは、ビットコインがわかりやすいですが、新たな技術・仕組みです。
ブロックチェーンとは、不正ができない情報伝達の仕組みといえますかね。
世界中の無数のコンピューターによる計算で、みんなで監視・管理して不正を排除する仕組みらしいです。
不正をするためにはものすごいコストがかかるみたいです。逆に協力すると報酬が得られる。なので不正を防ぐことができる。 っという感じでしょうか。
これができれば、国家が要らないんじゃないか とか言われますね。
「プラットフォーム協同組合」とは、元来の協同組合の考え方を、テクノロジーの力によって、特にブロックチェーンの技術を用いて、発展させるという考え方。
資本主義の限界から、「協同組合」という考え方が見直されていますね。
協同組合とは、「生協」が有名ですが、共通の目的をもってみんなでお金や物を出しあって、みんなで利用するというような仕組みです。
そこに、テクノロジーの技術を加えれば、組合活動における不正を防ぎ、公正な運営・活動が保障されるというような考え方です。
本書でもその考え方や実践、可能性が述べられています。
ページ数少なめで読みやすいです。
社会変革の可能性として面白いですし、実際これから色んな動きが増えていくのだろうなと想像がふくらみます。
(黄貴勲)
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