統一マダン生野について①
2016年6月5日(日)12:00~ 巽公園(生野区巽西)
第23回 統一マダン生野が開催されます。
今年は巽公園(ロート公園)に会場が変わります。
民族はひとつ、祖国はひとつ、同胞はひとつ
朝鮮半島の自主的平和統一をめざして
朝鮮半島の停戦協定を一日も早く平和協定に転換しよう!
在日同胞社会から統一の風を吹き込もう!
というスローガンの下、今年も開催されます。
昨年から、留学同大阪も実行委員会に入り、主催者側として、取り組んでいます。
大阪市生野区という、同胞の集住地区で、祖国統一を願う同胞と、それを支持する日本の方々、その他の外国の方々が集まり、統一について考える場。
普段なかなか考えることがない、どこか遠いことのように感じてしまう「統一」について。
「統一マダン」は大きな行事ですが、行事の開催で終わるのではなく、自分たちの生活の問題として、生き方の問題として、様々な場で統一について考え、話し合い、行動することが大切なのではないでしょうか。
当日、留学同大阪では、学生協とともに、学生委員会として、
日本軍「慰安婦」問題に関する展示を行います。
詳しくは次回の記事にて。
そして、是非とも、会場に足をお運びください。
東中生放課後補習塾 『ウリソダン』について
留学同大阪では、『ウリソダン』という、ウリハッキョの中級部生に対する放課後塾、学習支援活動に関わっています。
週に2日、火曜日(英語)、木曜日(数学)の放課後(クラブ後、18:30~)に、東大阪朝鮮中級学校の学生を対象に、学校で学んでいる単元を中心に、わからない所を教えるという形です。
ウリハッキョ(朝鮮学校)の学生を学習面から支援しようという趣旨で始まり、
受験のためではなく、個々の学生が、将来を見据え学ぶことの意味を考えるきっかけになればと、取り組んでいます。
学校の試験を視野に入れながらも、一人一人の進度や理解度に合わせて、つまづいている部分を探し、復習し、学校の授業を理解し、そこから、自ら学ぶ姿勢を身につけることを目指します。
さらには、留学同の学生だけでなく、講演会などで、多様な方々が関わり、学校の勉強だけでない学びの場にもなっていると思います。
実際に、教える側に立つと、「学ぶ」意味を改めて考えるようにもなります。
勉強ができるからどうで、できないからどうだ、ということは大した問題ではないと思います。
勉強以外の部分で本気で真摯に取り組んでいるなら、それを抑制する必要はないと思います。
しかし、どんな分野に進もうが、「学ぶ」という行為なしには自己実現・目標達成はできないでしょう。
さらに、社会人になると、学ぶ機会を作ることがより難しくなり、主体的に学ぶ時間を設けないと人間的に劣化する一方です(それが「保守的」になるということかもしれませんね)。
競争に勝ち残るとか、安定した仕事に就くなどというちっぽけな理由ではなく、ウリソダンが広く、学ぶモチベーション、学ぶ姿勢、学ぶ習慣、学び方を身につけるための一助になればと思います。
火曜日 18:30~ 英語
木曜日 18:30~ 数学
専攻別発表会について
久しぶりの更新です。
今日は、留学同大阪名物、『専攻別発表会』についてです。
専攻別発表会では、各学生が、自分の学ぶ専門分野についてや、興味をもって調べた分野について、互いに発表しあう、年に数回行う、恒例行事です。
「いくら深く濃く学んでいても、それを素人の人にわかるように伝えることができなければ、そんな研究は全くの無意味である。」
という趣旨のもと、数年前に始めました。
そして、今年度の第一回目を、4月24日(日)に行いました。
今回発表されたテーマは、
①「いじめのメカニズム」(心理学から)
②「美容師の仕事とは?」
③「『モノ』の見方」(芸術を見る目)
④「アンドロイドは電気羊の夢を見るのか?」(主に人工知能について)
の五つでした。
今回は新入生に分かるよう、新入生に向けたプレゼンが繰り広げられ、質疑応答も活発に行われました。
資格やら、就職に有利やら、そんなちっぽけなモチベーションで学ぶのではなく
「教養」を身につけるためにも、自分の専門分野以外を学ぶということは非常に貴重な機会だと思います。
「学際」という言葉もあるように、学生団体の強みを生かして、これからのドンドン学びの場を作っていこうと思います。
学習会 「慰安婦」問題から考える②
前回の記事の続きです。
日本軍「慰安婦」問題について、特に昨年末の韓日の「合意」とその後の動きについて。
「合意」の問題点として、
・被害者の声を無視したこと
・責任の主体と事実の認定があいまいであること
・法的責任を認めていないこと
・日本政府が責任を韓国政府に肩代わりさせたこと
・加害国が被害国に、「最終的・不可逆的解決」を押しつけたこと
・「平和の碑」(少女像)の撤去を要求
そして、何より、「合意」後の、日本政府や議員などの、無反省、開き直った言動の問題を指摘されていました。
「合意」はアメリカの手引きの元、韓米日の軍事同盟の強化とセットになっていてる点も。
それに対して、韓国国内の運動として、
ハルモニたちの姿、各支援団体・学生などの反対運動や声明、平和の碑(少女像)前を守るための学生たちの座り込みについてなどが紹介され、日本での運動なども含め、自分たちが何ができるかを深く考えさせられました。
現在の日本の歴史歪曲・歴史修正主義を許さず、自分たちが被害者の方々の声に耳を傾け、知り、伝えていくことが大切だと改めて実感する貴重な学習会となりました。
最後に、ドキュメンタリー映画の宣伝です。