留学同大阪ブログ

在日朝鮮人大学生・専門学校生の団体です。在日コリアン学生、歴史、文化、教養

【ラス・カサス「インディアスの破壊についての簡潔な報告」②】

アンニョンハシムニカ!

記事更新頻度あげていきます。

 

だいぶと間があいてしまいましたが、

ラス・カサス「インディアスの破壊についての簡潔な報告」② です。

 

今も続く思想、資本主義構造を認識したうえで、歴史をみることが重要だと思います。

本書には信じられない蛮行が連続してずっと書かれていますが、現在の問題でもあります。特に、アメリカの歴史をみれば明白。

 

①は以下の記事を

rhtosaka.hatenablog.com

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キリスト教と文明の名のもとに新世界へ馬を駆って乗りこんだ征服者=スペイン人たちによる搾取とインディオ殺りくが日常化している植民地の実態を暴露し、西欧による地理上の諸発見の内実を告発した。」(書籍表紙より)

という一冊です。

 

植民地主義

資本主義発展の本源的蓄積

世界史上の蛮行、収奪、搾取、大虐殺

その後世界中で行われた植民地支配の前史

ナチスユダヤ人虐殺の前史

今も続く思想、帝国主義

 

 

長くない本ですが、示唆に富んだ内容なので、続けたいと思います。

今回は、具体的な内容、本文引用、要約を中心に。

 

読むのがつらい部分がたくさん出てきます。

しかし、歴史の1ページとして、書き記しておきます。

より詳しくは是非本書を手にとってみてください。

 

 

以下、本文引用

植民者の蛮行を告発。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

「征服者は、原住民を広場に落ちている糞かそれ以下のものとしてしか考えていなかった」

 

「征服とは、残忍な無法者たちが行う暴力による侵略のことであり、それは神のほうのみならず、あらゆる人定の法にも背馳する

 

インディオたちは剣でつき殺されるよりははるかに長時間にわたる拷問や信じられないような苛酷な労働がもとで息絶え、またその妻子や子孫もみな同じ運命にあった」

 

「スペイン人がインディオたちと交わした約束を守ったことは一度もなかった」

 

「できるだけ多くの財貨を手に入れようという目的を成就するため、スペイン人たちはどうしても大勢のインディオ奴隷が必要だった」

 

「彼らは、誰が一太刀で体を真二つに斬れるかとか、誰が一撃のもとに首を斬り落とせるかとか、内臓を破裂させることができるかとか言って賭をした。彼らは母親から乳飲み子を奪い、その子の足をつかんで岩に頭を叩きつけたりした。また、ある者たちは冷酷な笑みを浮べて、幼子を背後から川へ突き落し、水中に落ちる音を聞いて、『さあ、泳いでみな』と叫んだ。彼らはまたその他の幼子を母親もろとも突き殺したりした。こうして、彼らはその場に居合わせた人たち全員にそのような酷い仕打ちをした」

 

「彼らは足が地につくくらいの大きな絞首台を作り、こともあろうに、われらが救世主を称え崇めるためだといって、13人ずつその絞首台に吊るし、その下に薪をおいて火をつけた。こうして、彼らはインディオたちを生きたまま火あぶりにした。またインディオの体中に乾いた藁を縛り、それに火をつけて彼らを焼き殺したキリスト教徒もいた。」

 

「斬りきざんだ、めったさしにした、焼き殺した、村ごと焼き払った、犬に喰わせた」

「海に投げ捨てた。身ごもった女性を子どもごとつき殺した」

 

「(インディオたちが)過酷な労働でバタバタと死んでいった。化物のような姿になるまで酷使し死んでいった。」

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

なぜ、そのようなことができたのか?

「黄金をほしいままにしようとした」

 

この後続く侵略。さらには産業革命帝国主義。植民地支配。世界分割。

資本主義 ~ 帝国主義 ~ グローバリゼーション、新自由主義

 

まだまだ、学習と考察が求められます。

③につづく

 

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