留学同大阪ブログ

在日朝鮮人大学生・専門学校生の団体です。在日コリアン学生、歴史、文化、教養

【帝国主義!レーニン!③】本部学習振り返り

帝国主義レーニン③ です。

 

おそらく最後です。

①、②は以下

【帝国主義! レーニン!】 本部学習会振り返り - 留学同大阪ブログ

 

【帝国主義!レーニン!②】本部学習振り返り - 留学同大阪ブログ

 

岩波文庫版の「帝国主義」には、

最後に、「バーゼル宣言」が附録でついています。

これがまたいいんです。

正式名称は、「バーゼルにおける国際社会党臨時大会の宣言」です。

1912年11月に開かれた臨時大会での宣言です。

 

短い文章ですが、以下、少し内容にふれます。

 

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第一次世界大戦勃発の危機の中、軍事熱が高まり生活物資の価格が高騰し、それによって階級対立を尖鋭化し、労働者階級の中に憤怒をもちこんだ。

そのような情勢の中で、どのような姿勢をとり、どのように行動すべきかを叫んだ宣言といえます。

 

「大会は、万国の社会主義諸政党と労働組合とか戦争にたいする戦争の点で完全に一致したことを、満足をもって確認する」

 

戦争勃発の防止に努め、戦争が勃発した際には終結のために手をつくす。

そして、資本主義的階級支配の排除を促進する。

そのために、国際的な大規模の協力が必要である。

 

ロシア革命につながる思想がここに表されていると思います。

特に、「平和に対する布告」につながる。

また、「民族自決」という視点が明確に表されています。

 

セルビアルーマニアブルガリアギリシャなど、バルカン半島の危機的な情勢に対して、社会主義政党に呼びかけながら、ロシア国内の労働運動に対してエールを送る。

 

そして、バルカン半島への侵略を企むロシアのツァーリズムに対し徹底した批判をし、ツァーリズムに対する革命的解放闘争を呼びかける。

 

さらには、イギリス、フランス、ドイツの労働者階級に対しても、それらの国を戦争に介入させないよう呼びかける。

 

「大会は、万国の労働者にむかって、資本家の帝国主義プロレタリアートの国際的連帯の力を対置するよう要求する。大会は、万国の支配階級にむかって、資本主義的生産様式がもたらす大衆的貧困を、戦争行為によってさらにひどくすることに警告を発するとともに、厳粛に平和を要求する。」

 

プロレタリアートは、いまこそ人類の全未来の担い手である、と自覚している。」

「そこで大会は、万国のプロレタリアおよび社会主義者にむかって呼びかける。この決定的な時機に諸君の声をとどろかせよ! あらゆる形式で、またあらゆる場所で諸君の意志を公示し、議会で、堂々と諸君の抗議を申したて、大衆的な大示威運動に結集し、プロレタリアートの組織と力とがもつあらゆる手段を利用せよ! 政府がプロレタリアートの油断のない、熱情的な平和意志にたえず注意するように配慮せよ! こうして、搾取と大衆的殺害の資本主義世界に、諸民族の平和と友好のプロレタリア的世界を対置せよ!」

 

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すごい宣言文です。

共産党宣言』を想起しました。

 

帝国主義」~「植民地主義」、あらためて書きます(何度も言っています、すみません。次回から)。

 

プラス、『共産党宣言』についても、まとめたいと思います。

資本論』、『帝国主義』、『共産党宣言』など、実は、映像学習資料としてもでもまとめているところです。 いつの日か、公開できる日を狙っています。

 

(黄貴勲)