留学同大阪 本部学習会 振り返り【新型コロナ問題を政治経済的に見る。資本主義、帝国主義、新自由主義】②
「新型コロナ問題を政治経済的に見る」②
①から、だいぶと経ってしまいました。
本部学習会振り返り企画です。
若干、付け足しもありますが。
①は以下、ご参照ください。
ここでは、「資本主義を問う!!」という問題意識で書きます。
資本主義とは何か?
資本主義でいいのか?
まさに、それが問われた期間。問われている時代ではないでしょうか。
日本政府も、東京都も、大阪府もそうですが、ほんとうに人の権利・生命・尊厳を考えていると思いますか?
あからさまな大企業優遇、利益誘導、民衆蔑視、民衆統制。
民衆統制は、独占資本がさらなる搾取をできるような構造を作り鍛えあげるために行われています。
「緊急事態宣言」は社会実験。
どれだけ統制がきくか。
これは以前から日本の国家権力が行いつづけてきたことです。
東京都も石原都知事時代からとっくにやっています。
大阪でも維新の会がとっくにやっています。
求められるのは階級闘争
そこで、あらためて、
あらためてこういった書籍にあたると、気づくことが多くあります。
現在読まれるべき名作、古典といえると思います。
「古い」とか「今さら」とか「若い」とか「甘い」とか、
「現実をみろ」とか、言われそうです。
しかし、正しさは、現実がどうであろうと追求されるべきだと思います。
「商品」=「細胞」
資本主義の根本
資本論は第一章「商品」からはじまります。
マルクスは、資本主義の基礎単位を「商品」に見ました。
人間の体にたとえるなら、「商品=細胞」であると。
商品生産、商品流通、商品文化、消費文化。
こういった私たちに身近、当たり前の点を分析することからはじまります。
そして、内容をものすごくざっくりとまとめると、
(見る人が見れば怒られそうですが。。)
・人間が私的労働によってものを大量に生産する
・生産物が市場に流通することによって、社会的なモノの必要量が決まる。
・そうなると、商品のみが社会的な力をもつようになる。
・そして、人間は商品を介してのみ社会的関係を結ぶようになる。
= 商品が社会の原動力となる。
・商品の中から、直接交換可能性をもつ「貨幣」が生まれる。
・貨幣は特殊な商品として、新たなかつ無限の欲望を生む。
・貨幣は資本に転化する。
「資本」=自己増殖する貨幣
・その際、「労働力」商品が取引される。
・無所有者は、自分の労働力を売って生活をするしかなくなる。
・資本家は労働力を買って、商品を生産させる。
・人間の労働のみが価値を創造できるという性質を利用し、搾取が行われる。
・労働によって生み出された新たな価値は、労働者の手にではなく資本家の手に渡る。
=「疎外」
・資本は、あらゆる手段を用いて価値を増やそうとする。
・長時間労働、労働者の酷使、協同、機械化、などによって資本家は余剰利益を増やす。
・資本家同士の競争があるため、資本家が労働者に対して配慮することはない。
・労働力の価値は、労働力の再生産費に一致する。
=労働者の最低限の生活費。商品の生産性があがることによって生活費は下げられることになる。
長くなってしまいました。
わかりにくいかと思います。
要は、資本主義の特徴は「搾取」。
人間の労働によって新たな価値が創造されるのだが、その新たな価値は資本家のものとなる。
そして、より格差が拡がり、その搾取構造はより強力になっていく。
自生のきかない欲望、資本家同士の競争により、労働者の待遇はますます悪くなっていく。
「底辺に向かう競争」を強いられていく。
今まさにそうなりつつあります。これからもっとそうなります。
そうなると権力はどのように誘導するか。
海外侵略、海外搾取、帝国化 です。
海外で莫大な利益をむさぼって、国内の労働者を懐柔する。
この点は続編にてあらためて書きたいと思います!
長くなりましたので、あらためて。
『資本論』は解説書から。
『帝国主義』は是非読んでいただきたいと思います。
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【電子書籍版】
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