「朝鮮学校差別反対!全国大学生行動」スタート集会② 金有燮先生の発言より
前回の続き、9月24日に行われた
「朝鮮学校差別反対!全国大学生行動」スタート集会にて
シンポジウム『朝鮮学校差別とは何か?~その本質を問う』
証言映像についで、シンポジウムが行われました。
まず、千葉朝鮮初中級学校の校長であられる金有燮先生から
千葉朝鮮初中級学校の現状から、自分たちのこれからの運動の課題を力強くお話いただきました。
特に対外活動から、千葉市長が初めは一見進歩的な姿勢を示しながら、国家の顔色を見て補助金を打ち切ったこと。その権力の意向に沿って外国人学校地域交流を共に行ってきた地域の学校からも交流事業を拒絶されたこと。
千葉市は、国家間の問題と教育の問題を関連付けることで、国際交流を無くし、子どもの表現の自由を攻撃するという卑劣な手法を用いた。
その状況に対して、同胞や日本人の支援者による支援があり、そうした輪をもっと広げていかなければいけないということを話されました。
その中で、多く同胞、日本人、南北同胞たちが抗議の意思を表示し、緊急集会・南北朝鮮の新聞への掲載・街頭宣伝活動・様々な方からの学校への寄付・各地より学校への応援メッセージと千葉市への抗議文の送付など、連帯の運動が具体的に拡がっていった経験について、信念と「情」のつながりによって運動が必ず切り開かれていくというお話をいただきました。
そして最後に、
「当たり前の権利は必ず勝ち取らなければならないが、朝鮮学校の基本は自主自立。」「そうして1世2世は自分たちの力で朝鮮学校を建て守ってきた。」「補助金などに頼らなくても朝鮮学校は運営できなければならない!」という、あらゆる差別・弾圧の中を生きてきた在日朝鮮人としての姿勢を表明されたことが非常に印象的でした。
「教員が『苦しい』と放棄してしまえば、明日にでも学校を閉めなくてはいけなくなる。」という、本当に厳しい財政状況の中、朝鮮学校教員の方々の強い信念で学校が維持されていることが伝わりました。
「このまま私たちが死ねば、この世の中で正義と真理はどうなるのか?」
という言葉が胸にささりました。
(黄貴勲)