9月の学習会③ 世界の歴史 -大航海時代

学習の9月。

大航海時代から、帝国主義形成までを学びました。

 

大航海時代とは、15~16世紀にかけて、ヨーロッパ諸国による新航路や「新大陸」の発見の時代を指します。

長い歴史の中で、「近代」への移行の出発点といえるでしょう。

始まりは、ポルトガルとスペインから。両国の覇権争いの時期でもありました。

 

大航海時代の要因として

①ヨーロッパにおけるアジア知識の拡大

②遠洋航海術の発達

③香辛料需要の増大

レコンキスタ(キリスト教徒によるイスラームに対する国土回復運動)の完成

があげられます。

 

インド航路、アメリカ大陸への到達と、続き、その結果、ヨーロッパにおいて商業革命ともいうべき変化をもたらします。

 

大航海時代は、日本学校での中学・高校の世界史の授業などでは、大きな変化の時代として重要視され、「面白い」時代という印象さえあります。

 

しかし、大航海時代以降、ヨーロッパにおけるイスラムの排斥、アフリカ人の奴隷化、アメリカ大陸侵略(先住民大虐殺)、アジア侵略航路の確保、三角貿易という略奪的貿易構造という今日の世界情勢に密接につながる巨大な暴力的事象が噴出しました。

 

ヨーロッパ内の競争や勢力争いを中心に描かれ、より大切なものが抹消されていく。

(むしろ、ヨーロッパは略奪構造を作るうえでは協力的な関係にあった。)

それは、後の日本による朝鮮植民地支配という暴力の歴史を消そうとする動きと連動していることでしょう。

 

例えば、世界史の中で偉人視される「常識破りの冒険家」コロンブスは、アメリカ先住民の立場からすれば、自分たちを大虐殺したヨーロッパ人の象徴といえるでしょう。

 

今日においても、軍事的・経済的な支配/被支配の現状があり、被支配地域から奴隷制奴隷貿易についての追及があり、黒人に対する差別や暴力があり、決して遠い昔の歴史として片づけられない問題です。

自分たちがどのような世界・社会を志向するのかが問われる、極めて現在的な問題といえるでしょう。

(黄貴勲)