9月の学習会① 思想・哲学について
9月初旬、思想・哲学について学習しました。
唯物論と観念論、弁証法と形而上学、資本主義、帝国主義、社会主義……
難しく難しい言葉が並び、理解するのに一苦労でしたが、逆に普段いかにそういった勉強をしていないかを痛感しました。
「安定した生活をするためには何の勉強をすればよいか?」「どの資格をとればよいか?」「どの業界が良いか?」…
そのように「お金になる」とか、「就職に有利」とか、もしくはひたすら「わかりやすさ」だけを押し出した勉強に流されがちな中。
思想・哲学を学ぶ意義はどこになるのか?
講師の先生がおっしゃっていた言葉が印象に残っています。
「元来、思想というのは抽象的な理論を機械的に覚えこむことによって形成されるものではなく、理論が現実と結びつく局面においてつくりだされる実践的思考の体系だと思う。それは、もちろん、断片的な心情や慣習的な生活意識とも違って。」
実践的思考の体系。自らの現実認識と行動の軸とすべきものであると思います。
日常に流され、主体性を失い、社会によって作られ、強大な権力の言いなりの奴隷となる。 「忙しいから仕方がない」とか、「現実は厳しい」とか、さらには「気の持ちようだ」とか、「それでも幸せだ」とか、目標も信念もなく消費するだけの生活。
それが今の日本社会の流れだとひしひしと感じています。
本来、学ぶことは、いきいきとした思想を形成し、人間らしく、自由かつ創造的に生きるために必要なものではないでしょうか。
改めて、日々「学習」しなければならないと感じました。
(黄貴勲)