学習会 「慰安婦」問題から考える①
4月17日(日)に、日本軍「慰安婦」問題についての学習会を行いました。
今回、学生協(在日韓国人学生協議会)と留学同大阪(在日本朝鮮留学生同盟)の共同開催のもと、講師として、方清子さん(日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク)にきていただきました。
歴史、基本的な認識の問題から、昨年の12月の韓日「合意」まで、わかりやすく、かつ的確にお話しいただき、質疑応答も活発になされました。
「慰安婦」問題の本質として、
・軍による女性に対する暴力の組織化であり、当時の国際法にも刑法にも違反する国家犯罪・戦争犯罪であること、
・人種差別・民族差別、経済的階級差別にもとづいたものであったこと
・公娼制との関連として、そもそも公娼制自体が人身売買であり、女性への重大な性暴力・人権侵害であったということ
・解放後も、被害者が名乗り出ることができないまま、社会的認知・理解もなく、後遺症に苦しみながら、自らを責めて生きざるをえなかったこと
そういったことを、非常に明確にわかりやすく、裵奉奇ハルモニや金学順ハルモニなどの話をまじえながら話していただきました。
そして、日本政府が敗戦前後に大量の証拠資料を隠滅しながら、国家の関与を否定し続けてきたこと。
そのうえで、歴史的事実が歪められ、特に近年、歴史歪曲・歴史修正主義の動きが、政府の圧力のもと、メディアや教育現場などでも顕著になっていることも強調されていました。
さらに、2015年年末の韓日の「合意」について、それに対しての韓国社会の運動、ソウルの日本大使館前にある少女像を守るための学生・青年たちの運動について、またご自身の関わる運動も含め、本当に貴重なお話しをしていただきました。
今回、学生協と合同で学習会を行った経緯として、
6月5日(日)の統一マダン生野にて、学生たちが日本軍「慰安婦」問題について、展示企画をするために共に学ぶ機会を作ろうということで企画されました。
これから、より深く学びながら、より広く訴えかけていけるよう、活動していこうと思います。