歴史は語る 大阪陸軍造兵廠 強制労働体験者の証言
4月8日(金)に、大阪府朝鮮人強制連行真相調査団主催の、集会が、エル・おおさかにて行われました。
主題は、南朝鮮に生存する、強制連行・強制労働被害者の証言の聞き取り調査について。
今の大阪城公園付近にあった、陸軍造兵廠に連行、労働を強いられた3名の被害者の証言が紹介され、それに対する報告、アピールがありました。
3名の証言で明らかになったことは、
①様々な条件や脅迫のもと拒否ができなかった、
②労働現場では監視され自由がなかった、
③民族差別が存在した、
④給料が支払われなかった
⑤空襲により多数の死者が出たこと
⑥3人とも未成年で連行され、そのような青年が多かったこと
があげられます。
また、解放後70年以上経ち、証言を聞くことのできる人がほとんどいなくなっており、最後の証言者となるかもしれないと言われていました。
さらに、現在日本では、歴史修正主義がはびこり、大阪でも、1995年戦後50年の年に建てられた4か所の朝鮮人強制連行跡地の銘板(大阪城公園、生玉公園、高槻地下倉庫、茨木安威地下倉庫)も攻撃にさらされ、修正・撤去の危機にあります(インターネット上でもその様子がはっきりとわかります)。
報告者の方も、「このまま何も運動がなければ、撤去されてしまう状況」だということを言及されていました。
実際に、天理市では、柳本飛行場の強制連行・強制労働についての説明版が2014年に市によりいとも簡単に撤去されるということが起きました。
被害者の方々も、日本政府、日本社会の歴史修正主義的な風潮・動きに対して強い怒りをあらわにされていました。
こうした動きを許さず、歴史を保存する活動を繰り広げていかなければならないと改めて感じる集会でした。