和歌山朝鮮初中級学校 納涼大会
地元、北大阪に続いては、
7月30日(土)、
和歌山朝鮮初中級学校の納涼大会に行ってきました。
和歌山観光も兼ねて、昼には美味しい海の幸を食べ、
夜はハッキョグルメを堪能しました。
校門に立った瞬間に感じた、アットホームで温かい雰囲気。
これぞウリハッキョという空気に泣きそうになりました。
「화목한 동포사회」(仲むつまじい同胞社会)とはまさにこのことでしょう。
同胞数の少なく広範囲に離れて住む地域でハッキョを中心にこれだけのコミュニティがあることは凄まじいことだと思います。
小さな子どもたちの姿が特に印象的で、その子がどこの誰の子か、みんなが知っていて、大事に見守り、子どもたちも安心してノビノビと過ごしているように感じ、学校を中心にしたコミュニティの強さを感じました。
また、朝高生や朝大生がほんとに主体的に手伝い、役割を果たす姿も印象的でした。
(どこのハッキョでもそうですが、特にそれがめちゃくちゃ強いと感じました。)
温かい空間で育った子どもが、大きくなって自分の学校や地域コミュニティのためにイキイキと働く。
それこそ、教育の力といえるのではないでしょうか。
みんなが親戚のように知り合いの空間で、大阪から参加した一同は、
「誰だあれは?」という視線も少し感じながら、美味しく飲み食いさせていただき、
なんと、北大阪に続き、またまた抽選にて特賞の商品券を当ててしまいました!
(空気清浄機は留学同大阪事務所にて大事に使わせていただいておりますが、商品券は和歌山ハッキョのために使わせていただこうと思います。)
これからも和歌山朝鮮初中級学校に足を運び、ハッキョのためになることも重ね、
留学同大阪にとって、和歌山ハッキョもホームになるように、活動していきたく思います。
(留学同大阪の管轄範囲は、大阪・奈良・和歌山です)
(黄貴勲)
北大阪朝鮮初中級学校 サマーフェスタ
少し前ですが、7月17日(日)、
北大阪朝鮮初中級学校にて、
「北大阪サマーフェスタ2016」があり、留学同大阪としても参加してきました。
とはいっても、飲んで食べて楽しみに楽しませていただいただけですが。。
さらにさらに、留学同の学生が抽選の特賞を当て、その空気清浄機が留学同大阪の事務所の空気をきれいにしてくれていて、良いことばかりで。
留学同大阪は大阪市北区という、北大阪地域に事務所があるため、
ここ数年は北大阪ハッキョの行事に積極的に参加させていただいています。
何度参加しても、ウリハッキョを中心としたコミュニティの素晴らしさを確認する契機になります。
会場の準備、舞台、片付けから、学父母の方々の屋台で働く姿、惜しみのない賛助。
文字通り老若男女の地域の同胞たちが集まり、あれこれと語りあい、つながりあう場。
色々と文句が出たり、その場で言い合いになったりもあるでしょうが、それらも含めて、日本の学校、日本社会には無い、貴重な空間が存在すると思います。
なかなか言葉で表現することは難しいですが、あの場には、人間が人間であるための本当に重要な要素がつまってると思います。
しかし、それは当たり前に在るものではなく、同胞たちが創り、発展させ、今も支えているものであるということを肝に銘じなければと常々思います。
自分たちがその気を無くせばすぐにでも消えてなくなってしまうものであると。
日本の権力が今すぐにでもぶっ潰そうと策動している状況にあるということを。
ハッキョに足を踏み入れるたび、毎度感動するとともに、そんな緊張感を覚えます。
(黄貴勲)
朝鮮高級学校無償化を求める連絡会・大阪 講演会
6月11日(土)、東成区民センターにて行われた講演会。
非常に勉強になり、今何が問題かを理解するための助けになりました。
①田中宏先生の講演
1963年に、1000円札が伊藤博文になった時のご自身の「原点」の話から、
憲法の恣意的な「国民」(もとの英語はpeopleだった)という表現をはじめ、日本が戦後もどのように朝鮮人を排除していたかという観点で、現在の朝鮮学校への政治弾圧までを話していただきました。
②伊地知紀子先生の講演
高校無償化制度からの排除、補助金の不支給が、保護者にどれほどの経済的負担を強いているか。
また、なぜ子どもを朝鮮学校に通わせるのかという点、学校に対する評価、
日本学校では朝鮮人としてのアイデンティティを形成することができない、本名を名乗ることができない、という点を、わかりやすく、データに基づいて話されました。
③補助金裁判の報告
大阪府・大阪市による補助金交付要綱の改訂自体が、朝鮮学校を外すことを意図した違法行為であり、
仮に改訂された要綱に照らし合わせたとしても、迎春公演(ソルマジ)への参加を理由に不交付決定をしたことが違法であるということが話されました。
④無償化裁判報告
法律を朝鮮学校に適用させないように恣意的に変更し、
それをごまかし、朝鮮総連や朝鮮民主主義人民共和国との特殊な関係や「不当な支配」を云々して適用除外にしたこと。
それが、憲法、行政手続法、国際人権法に違反するということが話されました。
全体として、政治的外交的理由で朝鮮学校を排除し潰そうという、日本政府・地方権力の汚いやり方がはっきりと見え、
それを恥も知らず堂々と「法律」化し、適法を主張するやり口に再度怒りを覚えました。
集会の締めでも述べられたように、そのような歴史修正主義権力の横暴を許さず、朝鮮学校に対する政治弾圧に抵抗していかなければならないと改めて決意しました。
統一マダン生野 当日
第23回統一マダン生野が開催されました。
毎年の新今里公園から、さらに広い公園に場所を移しての開催。
さらに、当日午前中かなりの雨の中の準備。
それでも、午後からは晴れて無事終えることができました。
有志によるサムルノリや地域の小学校民族学級の子どもたちの演目、朝鮮学校の中級部の民族楽器部の演奏、文芸同の舞踊、建国高校伝統芸術部OBOGたちのプンムルノリにプラス、済州島の民衆歌手、金ヨンテさんの歌など、盛りだくさんの舞台企画でした。
留学同は、学生協とともに、日本軍「慰安婦」問題についての展示企画を準備しました。
「統一」について考えるきっかけとなるよう、またその輪を広げるために行われる統一マダン。参加するたびに、またそうした場を作ってきた・作っている人たちと時間をともにするたびに、自分たちの活動の意味を考える重要な契機となっています。
自分たちは本気で「統一」について考えているのか。自分自身の生活の中で考え感じられているのだろうか。
そんなことを改めて思った一日でした。
打ち上げの場にて、金ヨンテさんがおっしゃった、
「私たち民族同士、力を合わせて、自主的平和統一を成し遂げるため、ウリナラから米国・米軍を追い出しましょう!」(訳は筆者) という言葉が印象的でした。
統一マダン生野について②
2016年6月5日(日)12:00~ 巽公園(生野区巽西)
第23回 統一マダン生野が開催されます。
今年は巽公園(ロート公園)に会場が変わります。
民族はひとつ、祖国はひとつ、同胞はひとつ
朝鮮半島の自主的平和統一をめざして
朝鮮半島の停戦協定を一日も早く平和協定に転換しよう!
在日同胞社会から統一の風を吹き込もう!
というスローガンの下、今年も開催されます。
留学同大阪では、学生協とともに、学生委員会として、
日本軍「慰安婦」問題に関する展示を行います。
日本軍「慰安婦」とはどういったものなのか?何が問題なのか?という問題から、
特に昨年末の日韓「合意」の問題点について焦点をあて、展示します。
被害者の声に耳を傾けないままなされた「合意」
行動のともなわない口だけの謝罪
被害回復措置を韓国政府に推しつけたこと
真相究明や歴史教育など、再発防止措置にふれていないこと
被害回復の困難な重大な人権侵害に対し、「最終的・不可逆的解説」を宣言したこと
など、
問題だらけの「合意」である点を、しっかりと学び、表現できればと思います。
まず何より自分たちが学び、被害者の声に耳を傾け、日本軍「慰安婦」の問題を矮小化し歴史から消そうとする日本政府・権力の歴史修正主義に反対し、真実を明らかにし、正義を実現する活動を行っていかなければなりません。
この行事で終わるのではなく、これからも継続して学び実践していきます。